前立腺肥大奮闘記 

【前立腺肥大奮闘記】その5

著者 のだ けんご

2009年2月起草

いざ手術
前立腺は傷つくと非常に出血が多いとの事で、手術の間、出血で手元が見えない為に、水を流しながら、削り取るとの事。

しかし長時間に渡り前立腺に水を掛けると水分が血管内に入り体内に異変が生ずるので、時間との戦いになりますと、平島先生の言葉あり、


一時間以内に終わらせます(先生の言葉)
出血が多量に成るので、もしもの時の為に輸血の準備もしておきますとの事。麻酔は脊髄より下半身麻酔、麻酔科の先生は三十歳前後の女医さんであった。

帽子
を深くかぶり大きなマスクで顔全体を覆っているので、美人不細工かは判らない。

言葉使いは優しいがハッキリ、キビキビしている。

最近の麻酔はまず表皮部分の麻酔を、次に太い注射針で脊髄へ麻酔薬注入、想うほどに痛くない

しばらくすると腰から下は全く感じ無くなり、手術の成り行きは先生の手元は見えないが、周りの状況は把握できる、血を洗い流す為に、多量の水が流されている。

吊るされた水袋は1袋4リットル位が十二〜一三個、削られる時、痛くは無いが下へ引きずられる感じ、その間麻酔の先生、何人かのドクター、看護師が血圧、脈拍、等の管理をしながら声を掛け合っている、水袋の取替えの度に何個目です、の声、平島ドクターはどんどん変えろとの指示。

 終わった時には吊るされていた水袋は殆んど空に

手術終了と同時に平島ドクターより「よし終わった」のひと声。見せられた前立腺の削りカスは

畑の牛蒡を削ぎ落とした物とよく似ていた、親指と人差し指で丸を作ったくらいの束がビーカーの中に、

手術は終わった
担架に乗せられ病棟のベッドへ移動、麻酔が覚めてきた。

足腰はまだ感覚が無い、頭を動かすと、すごい吐き気が襲ってくる。

しい寒い、看護師が電気毛布を持ってくる。首、肩を覆うが非常に寒い。寒さが無くなってくると同じに足の感覚が戻りつつある、と同時に手術後の痛みが襲ってきた。

血、小便を竿の先よりの垂れ流しを抑える為に尿道より先端に風船の着いた導尿官が挿入され水を注入、風船を膀胱の出口で膨らませ栓とする。

緩まないように竿の先より出ている管を紐で縛り、錘を付けベッドの後方へ引っ張られの状態が翌日の午後まで、
動けない、痛い、助けてくれー  ・・・・・・・・

膀胱内部で血が固まらないように二十四時間体制で生理塩水が膀胱に流し込まれ導尿管より体外へ。の循環作用が四日間続く。本人の意思とは関係なく血液混じりの小便が出ていきパイプで繋がったビニール袋へ。

五日目朝 導尿管が撤去され自然の姿へ戻り、これで普通の状態でトイレへ行き、寝ていても邪魔者はぶら下がっていない

少し出血するかも知れません、水分を多めに取って下さい、とドクターのアドバイス、尿意を感じトイレへ気持ちよく放尿、若い時の勢いである、

しかし,かなりの出血がある、大丈夫かな?一時間くらいで又も尿意を感じる、真っ赤な鮮血が多量に出血。

美人の看護師たまたま美人看護師さんが本日の担当であるに連絡、次はこれに入れて下さいと紙コップを持ってきた。
次も又出血

ドクターがすぐに来た、こりゃ如何とまたもや導尿管を挿入され、不自由な状態へ逆戻り、五日間この状態が続く。

その間毎日看護師さんが竿の消毒ガーゼの付け替えにやってくる、。その都度導尿管の繋がった祖チンを曝け出すので有るが、看護師が美人であろうが無かろうが。
羞恥心は全く無い、男としてのプライドは無くなっている。

          次へ続く 

【1963年  のだ けんご19歳】


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